「スケアード・ストレート」ってなに?
交通事故の恐さを体感してみた!

新宿通りを完全封鎖。
交通ルールとマナーを学ぶ
「自転車安全利用TOKYOキャンペーン」

さる5月27日(土)、JR新宿駅東口前の新宿通りにて、「第2回自転車安全利用TOKYOキャンペーン」が開催されました。同イベントは、スタントマンによる交通事故を再現する「スケアード・ストレート交通安全教室」をはじめ、さまざまな催し物を通じて交通ルールとマナーの大切さを啓発するというもの。

安心して暮らせるまちづくりに必要なものとは何か。もっと自転車の交通事故を減らすために、東京に暮らすわたしたちにできることは何か。週末の買い物客や観光客で賑わう新宿のまちで考えてみました。

女優・黒谷友香さんをアンバサダーに
迎え、イベントはスタート!

警視庁によると、平成29年1月から3月までの都内における全交通事故は7,951件。そのうち自転車の交通事故は2,670件。前年の同時期に比べ44件も多く、さらに全交通事故のおよそ3割が自転車に関連しているという結果が発表されています。こうした自転車事故をなくすために昨年からスタートしたのが「自転車安全利用TOKYOキャンペーン」。
今年は女優の黒谷友香さんを自転車安全利用新宿アンバサダーに迎え、交通ルールの理解やマナー向上の呼びかけが行われました。

自転車はクルマと同じ!?
信号無視は3カ月以下の懲役。
または5万円以下の罰金に

式典では、交通少年団の団員が交通安全に関するクイズを出題。たとえば『自転車は人の力で走るので、法律上「歩行者」である。』これは○か×か、わかりますか?

答えは、×。道路交通法では、自転車は軽車両と位置づけられ、基本的にはクルマと同じ扱いになります。したがって、歩道ではなく車道を走るのが原則とされ、信号などもクルマと同じルールが適用されます。信号無視などの一時不停止による違反は、3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科せられるのです。

通話しながらの走行や
音楽を聴きながらの走行は
安全運転義務違反に!

自転車はクルマと同じ軽車両であることから、自転車による交通事故をより厳しく取り締まるようにと、2015年6月に道路交通法を改正。3年以内に“危険行為”と判断された行為で2回以上検挙された場合は、罰則のほかに安全講習の受講義務が課せられます。

この写真でも、自転車に乗っている人は重大な“危険行為”を犯しています。何が危険なのか、わかりますか?

交通事故の怖さを実感する
「スケアード・ストレート」とは?

これらの写真は、交通ルールやマナーを広めるイベントとして開催された「スケアード・ストレート交通安全教室」の一幕。スタントマンが交通事故を再現し事故を目の当たりにすることでその怖さを実感してもらうことを目的とした教室です。

スタントマンによる実演はリアルそのもの。“人がはねられる”瞬間、大きな衝突音とともに新宿アルタ前の会場は静まり返ります。

自転車のさまざまな事故シーンを
スタントマンが体を張って再現

再現された事故のシーンは多岐にわたります。大型車による内輪差によって発生する巻き込み事故、見通しの悪い交差点で飛び出しによる出会い頭事故、自転車同士あるいは自転車と人の接触事故……。
「スケアード(scared)」とは「怖がる・おびえる」という意味。この日感じた“恐怖”が、交通事故を未然に防ぐことにつながっていくのです。

ドライバーとのアイコンタクトなど
正しい交通ルールとマナーを学ぶ

「スケアード・ストレート交通安全教室」では、怖さを知るだけではなく、正しい交通ルールやマナーを学ぶこともできます。
交差点に入る前にはかならず一時停止し、左右を確認。もしもクルマが接近している場合、ドライバーと視線を合わせるアイコンタクトを行い、安全確認をしてから通行するなど、事故の再現だけではなく、事故を起こさないためのルールとマナーも実演されました。

事故現場ではケガ人の救護が最優先
周辺の人の助けが
最悪の事態を回避することに

また、事故の現場では真っ先にケガ人を救護することが大切。ケガの状態がひどい場合は119番通報して救急車を手配し、最悪の結果を少しでも回避することが求められます。
事故を起こしてしまった人は、気が動転しているものです。そんなとき冷静にケガ人の救護にあたる人がいれば、“結果”が変わることもあります。何よりも事故を起こさないことが大切ですが、もしも事故を起こしてしまった場合、あるいは事故に遭遇した場合、何をすべきか。事故後にすべき行動も実演され、多くの人が学びました。

自転車の普及と交通安全の啓蒙活動が
エコなまちづくりにつながる

新宿通りを歩行者に開放して開催された「第2回自転車安全利用TOKYOキャンペーン」では、自転車シェアリングの登録ブースも設置されていました。環境にやさしいまちづくりをめざし、現在都内6区と連携して展開される自転車シェアリング。
自転車の利用者が増えていくぶん、交通安全に関する意識も広めていくことが大切になってきます。そうして少しずつ、本当のエコなまちづくりが実現されていくのでしょう。

ドライバーと自転車に乗っている人、
そして歩行者自身も
交通安全の意識を高めていくことが大切

交通事故の多くは、意識を変えるだけで未然に防ぐことができます。
願うのは、交通事故ゼロのまち。そのためには、クルマを運転するドライバーだけではなく、自転車に乗る人も、歩行者自身も、みんなが交通ルールとマナーを学び、実践していかなければなりません。

安心して暮らせるまちづくりには、ひとりひとりが交通安全について考え、知ることが必要なのです。

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